『働く世代』に多い!検査でも異常なしと言われる胸の圧迫感や違和感!実は突然死に関与!冠攣縮性狭心症を循環器専門医の伊藤のりが解説します!

1. 「階段は平気なのに、なぜ?」安静時やストレス時に襲う胸の違和感

1. 「階段は平気なのに、なぜ?」安静時やストレス時に襲う胸の違和感
  • 一般的な狭心症との決定的な違い:動くときではなく「休んでいるとき」に起きる

一般的な「労作性(ろうさせい)狭心症」は、走ったり階段を上ったりして心臓に負荷がかかったときに、

動脈硬化で狭くなった血管のせいで胸が苦しくなります

しかし、「冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症」はその真逆です

夜間や早朝の就寝中、あるいはオフィスでデスクワークをしている時など、

「安静にしている時間」に突然、胸の圧迫感が襲ってくるのが大きな特徴です

  • 見逃しやすい「胸以外」のSOS:あご・首・左肩・奥歯の痛み

この病気の症状は、必ずしも「胸の真ん中が激しく痛む」とは限りません

「食べ物がつっかえたような重たい違和感」と表現される方も多く、

さらに、みぞおち・あご・首・左肩・左腕・奥歯などに痛みが放散することもあります

「疲れからくる肩こりや歯痛だろう」と勘違いし、発見が遅れるケースが後を絶ちません。

  • 数分から15分の持続は危険の合図:5秒で消える痛みとの見分け方

チクッとした痛みが5〜10秒程度で消える場合は、肋間神経痛筋肉痛の可能性が高いです

しかし、冠攣縮性狭心症による違和感は、数分から15分(長い時は30分以上)持続します

この「数分間続く嫌な圧迫感」を経験したことがある方は、心臓からの重大な警告かもしれません。

2. 日中の検査では「異常なし」?診断を難しくさせるこの病気の罠

  • 健康診断の心電図をすり抜ける:発作が起きていない時は「完全な正常」のことも

この病気の最も厄介な点は、日中の元気な時にクリニックで心電図や血液検査、心臓超音波(エコー)検査を受けても、

「全く異常なし」と診断されてしまうこともあります。

なぜなら、血管のけいれん(スパスム)が起きていない時間は、心臓も血管も正常そのものだからです

  • 見えない発作を捕まえる:当院が導入する「長期ホルター心電図」

当院では、日中の検査だけでは見落とされてしまう一瞬の発作を捉えるため、「ホルター心電図」によるアプローチを徹底しています

一般的な24時間計測だけでなく、必要に応じて【1週間連続で検査できる最新の機器】も完備

夜中や早朝、仕事中のストレスがかかる瞬間の波形を逃さず記録し、科学的な根拠に基づいた正確な診断へ導きます。

  • ニトログリセリンの反応も重要な診断材料に

発作が起きたその瞬間に、血管を広げる薬(ニトログリセリン)を使用して

症状が速やかに治まるかどうかを確認することも、この病気を特定するための非常に重要なステップとなります

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3. 20代〜40代も油断禁物!過度のストレスや飲酒・喫煙が引き金に

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  • 働く世代の天敵:ストレスと自律神経の乱れが血管を縮ませる

動脈硬化が主な原因となる労作性狭心症は高齢者に多いですが

冠攣縮性狭心症は20代〜30代の比較的若い世代から40代〜50代の「現役ではたらく世代」に多く見られます

当院にも幅広い年齢層の患者様が通院されていますが、特に仕事のプレッシャーや不規則な生活、睡眠不足によって自律神経が乱れる

冠動脈の異常なけいれんが引き起こされやすくなります

  • 「深酒の翌朝」が一番危ない:アルコールがもたらす血管への悪影響

お酒を飲む習慣がある方も要注意です

アルコールが体内で分解される際に出る代謝物質(アルデヒド等)には、冠動脈を強く収縮させる作用があります。

さらに、お酒には心臓の安定に不可欠な「マグネシウム」尿から排出させてしまう作用もあるため、

マグネシウム不足からけいれんが悪化し、深酒をした翌朝は、最も発作が起きやすい危険な時間帯となります

  • タバコと副流煙:血管を収縮させる最大の敵

自身がタバコを吸う方はもちろんのこと、過去に職場や家庭で近くに喫煙者がいて副流煙を日常的に吸い込んでいた(受動喫煙)経験がある方も

血管の反応性が高まり、この病気を発症するリスクが跳ね上がることが分かっています。

よくある質問

A. 血管のけいれん(攣縮)が長時間続くと、心臓の筋肉に血液が行かなくなり、そのまま心筋梗塞へ移行します。さらに恐ろしいのは、酸欠を起こした心臓がパニックを起こし、「致死的な不整脈」を発生させることです。これにより、さっきまで元気だった人が突然意識を失い、心停止・突然死に至る危険があります。「すぐ治るから」という自己判断は命取りです。

A. はい、いらっしゃいます。当院には、実際に胸の圧迫感を自覚した後に「心停止」を起こされた40代の男性患者様が通院されています。その方は幸いにも迅速な心肺蘇生によって心拍が再開し、一命を取り留めました。その後、当院で適切な「薬剤管理」を継続することで、現在は何の後遺症もなく、毎日元気に社会復帰してお仕事をされています。

A. そんなことはありません。冠攣縮性狭心症は、原因である血管のけいれんを抑える薬(カルシウム拮抗薬など)を毎日正しく内服すれば、高い確率で発作を完全にコントロールできます。薬でコントロールできていれば、お仕事も日常生活も、これまで通り普通に楽しんでいただくことが可能です。

日常に潜む「胸の違和感」、手遅れになる前に当院へ

日常に潜む「胸の違和感」、手遅れになる前に当院へ

「平日の夜や、休みの日の朝にだけ胸が重くなる」「病院に行ったけれど異常なしと言われた」

その症状は、体が命がけで発している「冠攣縮性狭心症」のサインかもしれません

当院では、日本人に多く、かつ現役世代を突然襲うこの病気に対し、循環器専門医としての豊富な臨床経験と、

1週間計測可能なホルター心電図などの専門設備をもって全力で向き合います。適切な治療さえ始めれば、

突然死のリスクを確実に回避し、大切な日常を守ることができます

「これくらいで受診していいのかな」と迷う必要はありません。その違和感の正体を、一緒に突き止めましょう。

少しでも胸のあたりに不安を感じたら、まずは川崎かかりつけクリニックへお越しください。